漫画道場

漫画道場 漫画やアニメを学術的観点から考察・レビューします。



花とゆめ

【ネタ考察】もしも乙女漫画の男子と萌え漫画の女子が付き合ったら

「女尊男卑」が叫ばれるようになって久しい昨今。

主体性を持った女性が、世の男性を客体として見るようになり、
また男性の方も、以前と変わらず女性を客体として扱い続けている事で、
両者の間に埋められない主客認識の溝を生んでいます。


漫画のキャラクターも同様です。

乙女チックな漫画では、女性にとって都合の良い男性が、
絶対に自分以外を好きにならない」という、ありえない現象がまかり通り、
逆に萌え漫画では、男性にとって都合の良い女性が、
絶対に彼氏を作らない」という、これまたありえない現象が頻発。
恐るべきは、これらの需要が漫画・アニメ作品の大部分を占め、
社会問題として挙げられる性の不一致の側面を捉えている事ですね。
(詳しくは少女漫画論、及び萌え論をご参照下さい。)


漫画ブログの先輩である紫様も、キャラの客体化についてこうおっしゃってます。
昔のラブコメ作品の主人公は確かに主体性を持ってたんですよね。
最近のラブコメ主人公は『密・リターンズ!』の主人公を見習うべき


では、乙女漫画に描かれる客体としての男子と、
萌え漫画に描かれる客体としての女子が付き合ったら、どうなるのか?

越えちゃいけないラインの向こう側にある、禁断の考察。
少女漫画研究家を自称する道場主が、ネタとして検証してみます。


【その他のネタ考察】
 もしもIQ80の引きこもりが夜神月の『DEATH NOTE』を拾ったら
 もしも『バクマン。』の七峰透がデミングサイクルを導入したら


―――


Case.1 ~『兄好』 高梨奈緒の場合

兄好


兄好』とは、『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!』の略。
ライトノベルで人気の『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』と並ぶ、
ストレートなタイトルと「妹」が結びついた、妹萌えの代表的作品です。
上のキャラクターが今回取り上げる妹キャラ・高梨奈緒

このケースにおける妹とは、何の取り得もないとされる「兄」を立てる為に存在する、
実に男性に都合の良い女性キャラクターの属性の事です。
『To LOVEる』の結城美柑なども作品例として挙げられますね。

ところが、少女漫画における兄キャラは違います。
平凡なのはむしろ妹の方で、兄は頭脳明晰、スポーツ万能で、
イケメンでモテモテなのになぜか妹にしか目が行かないシスコン属性という、
女性に都合の良い男性キャラクターである事が多いです。


高梨

こちらが奈緒の兄・高梨修輔。実に情けない面構えをしてます。
外見でもこれといった特徴も持たせてもらってません。アホ毛もないし。

行動も男らしくなく、妹の着替えをこっそり覗いたり、
同級生の女子にペットとして扱われたり、挙句の果てに土下座したり、
ここまで客体化してしまっては、男の立つ瀬もありません。



もしも、妹萌えの象徴である『兄好』の妹・奈緒に、
頭脳・体力・ルックスの3拍子揃った究極リア充の兄が居たら?
そんな理想的な人物が余っているのでしょうか。

実は…ちょうど良いキャラが居るんですよ。双子が兄として居たばかりに、
どちらかを選ばなくてはならない選択を迫られた妹作品が。
…そう、少女向け部門において第51回小学館漫画賞を受賞した、
そんなんじゃねぇよ』の極彩色の遺伝子こと、間宮ブラザーズです!

どうせだったら双子の片割れを奈緒にあてがっちゃいましょう。
そしたら間宮家の妹・間宮静の悩みも減って安泰です。

そんなんじゃねぇよ

まったくけしからん事に、双子のうちの右の方(間宮烈)は、
喧嘩っ早い熱血キャラという設定なのですが、いかんせん頭が普通な上、
第1話で静の同級生とHをしちゃうので、兄キャラの前提を覆しております。

純然な兄たる者、いかなる場合でも妹ひとすじでなければなりません。
なので今回は左の方、間宮哲とのカップリングをシミュレートしてみます。
しかもこちらは成績優秀のクールキャラですので、兄として申し分ありません。



間宮哲高梨奈緒

↑兄・間宮哲         ↑妹・高梨奈緒


おお、こうして並べてみると、お似合い…でもないなぁ。

顔のバランスが違いすぎてとても兄妹には見えませんが、
これも男女の客体性の違いが需要の差として顕れた結果なんでしょうね。
片や黄金比の大人顔で、片や白銀比のロリ顔。
高梨家でも間宮家でも血の繋がりはないという前提で話が進んでますから、
本当はこのぐらい違ってても不思議ではないんでしょうけど。


高梨奈緒は、いわゆるヤンデレで、隠れてこそこそ自分をオカズにする
兄・修輔の性癖を明るみにし、お膳立て通りに行動させる事で、
客体である修輔を自分の思い通りにする欲求を満たしています。
それに対し間宮哲は、仮にも兄妹として育った男女関係に思いつかえる
妹・静の判然とした恋心を、広い理解で受け止めてくれた上で、
自分の心は常に静に向いている事をストレートに静に伝えています。
つまり、両者とも主導権は自分にある訳ですね。

どちらの家でも、相手方となる修輔や静に自制心があったがゆえに、
妹萌えもシスコンもストーリーとして成立していた訳ですが、
果たして、お互いを受け入れ合った場合の兄妹関係はどうなるのか?

それではいざ、妄想スタートです。


―――


とある事から、本当の兄妹ではないと知ってしまった哲と奈緒。

妹・奈緒はここぞとばかりにエロゲーキャラと同じスク水&ニーソに身を包み、
入浴中の無防備な兄・哲の背後を襲います。


高梨奈緒

奈緒:「お背中 流しましょうか?」


間宮哲

哲:「…ああ、頼む」


あ…あれ?すんなり行ってる…?

ちょっと待て、哲も奈緒もデレ度100%に見えちゃうよ。



お風呂でスキンシップを果たした奈緒は、ついに一線を越えるべく、
哲の寝室を訪れ、哲の寝ている横に潜りこみます。

「血が繋がっていないなら、私がお兄ちゃんの事 好きでも当然じゃないっ!」
「兄とのキスも自然、兄とのHも自然、兄との結婚も自然っ!」


…若松家の某みゆきちゃんにも聞かせてあげたいですね。


奈緒:「本当はお兄ちゃんにしてもらうつもりだったんだけど―」

高梨奈緒

奈緒:「我慢も限界だからちょっとだけ味見させてね」


…ゴクリ。


哲:「…、奈緒…?」


…!

お兄ちゃん起きてた!


哲:「奈緒が俺に兄以上のことを望まないなら、邪魔になるだけだ」

奈緒:「…ううん、私はお兄ちゃんの事、もっと知りたい、ずっとそばにいたい」


間宮哲


奈緒:「お兄ちゃん…」

哲:「奈緒…」


奈緒:「スキって言ってくれるだけでいいから…」

哲:「好きだ」

奈緒「…うれしい」


カラーンコローン




…なんだこれ。


おい、どこでどうなったんだ、普通の恋愛漫画じゃないか。

…あぁつまり、どんなに女性からお膳を立てられても、
超人的な自制心で我慢してやきもきさせるのが萌え漫画の本質だという事ですか。
「妹」ってのはその設定にぴったり当てはまるリミッターだったって訳ね。

据え膳食わぬは男の恥、どうやら乙女漫画の理屈を萌え漫画に当てはめると、
肉食同士お互いの思惑が一致して、どこまでもいっちゃうようです。


―――


Case.2 ~『こえでおしごと!』 青柳柑奈の場合

青柳柑奈


こえでおしごと!』…。よく見かける、ひらがなに!マークの付いたタイトル。
4文字に略していれば完全にテンプレ萌え漫画でした。
ありそうでなかった題材をかわいい絵柄で先んじて作品化するのが、
最近の漫画市場のトレンドですから仕方ありませんね。

この作品はエロゲー声優の仕事をやる事になった女子高生・青柳柑奈のお話。
頭に付けてるヘッドフォンと、手に持ってる台本がそれです。
この人物の特異性として、アフレコ(声あて)の際に「トランス状態」となって、
まるで本当にHしているかのような声を演じられるという才能を持っています。
というか本当に昇天しています。なにこの才能の無駄遣い。


海津正樹

で、こちらがそんな柑奈に密かに想いを寄せる、同級生の海津正樹くん。
エロゲー会社の御曹司であったゆえに、柑奈との距離を縮めるのですが…。

見た目通りの軟弱貧弱ゥで、母親から「ヘタレ」と言われてしまうほど、
柑奈にちゃんと告白をする機会を棒に振り続けています。
それどころか、トランス状態に入った柑奈にどれだけおねだりされようが、
おろおろ戸惑ってばかりで何ひとつ反撃を試みる事が出来ません。
『いちご100%』の真中淳平タイプですね。南ちゃんでもイライラするレベルでしょう。



やはり男子たるなら、女子の春機発動の機会を読み取り、
適確なリードをしてくれるたくましさと甲斐性が無ければいけません。
相手がたとえ、演技のプロである女優であっても、
巧みに隠されたオンナの匂いを嗅ぎ付けるくらいカンの鋭さがあっていいはず。

乙女漫画界には、そんな女優を商品として扱う、オンナ転がしのプロが居ます。
そのお方こそ、大都芸能社の若きプリンス・速水真澄さま!


速水真澄

見てください、この自信に満ちた横顔と、全身から漂う色気。
彼こそまさに男子の中の男子、キング・オブ・男子に違いありません。

ガラスの仮面』の世界では、長く業界に浸かった有名な監督や俳優ほど、
素人でも分かる演技力を理解できずに嘲笑する傾向にありますが、
真澄さまの御心は模型飛行機を飛ばして遊んでらした少年の頃のまま。
磨き抜かれた鏡のようにピュアでいらっしゃいますし、
しかも大都芸能の影響力は業界一ですから、柑奈の声の演技も、
社長である真澄さまの秀麗なるお耳に届いているはずです。

たしか真澄さまの傍らには、北島マヤとかいうめんどくさいじゃりん子が
図々しくも居た気もしますが、一流女優である柑奈と、
どこの馬の骨とも分からぬ三流女優とでは比較になりません。
下宿のラーメン屋で一生働かせておきましょう。


 
速水真澄  青柳柑奈
↑社長・速水真澄       ↑女優・青柳柑奈


ううむ…やはり絵柄が違いすぎる。
これほどまでに男女の需要のギャップは大きいものなのでしょうか。

青柳柑奈は、持て余したエロ衝動を開放させる客体として
同級生の海津くんにターゲットを絞り、なすがままの実験台にしてきました。
しかしながら、今度の相手は百戦錬磨の芸能社社長。
速水真澄は冷血漢で知られた人物であり、女優を商品としか見てくれません。
柑奈のアプローチは、おおよそ通用しないと思われます。
今回のケースも、ポイントはお互いの主導権争いにあるのです。

ともあれ、まずは2人をくっつけるべく、柑奈にはブルーマーチ社から
大都芸能社に移籍してもらいましょうかね。

さぁ果たしてどちらが先に公私の一線を越えてしまうのか、
再び、妄想タイムの始まり、始まり。


―――


大都芸能に移籍してきた新進気鋭の声優・柑奈。

社内の片隅にあるアフレコの現場を、たまたま通りかかった
社長の真澄さまが、お忙しい中でも覗いていかれます。


青柳柑奈

柑奈:「あ…あ…!」

(みんなが…見てるのに… セリフ…次のセリフ言わなきゃ…)

柑奈:「うん…すごく…気持ちよかった…です…ぅ…」


速水真澄

真澄:「じい…!このわたしが誰かのファンになるのはいけないことだろうか?」


…真澄さまっ?

どうかお気を確かに。相手はエロゲーの声優ですよ。



全力でご乱心の様子であられる真澄さま。
その足で花屋へと立ち寄られ、両手いっぱいの紫のバラの花束をご購入、
わざわざ柑奈の為だけに楽屋の前にお越しになりました。


速水真澄

真澄:「フッ…しかも10いくつも年下の少女に…」


正気に戻られたのか、柑奈にはお会いにならず、
花束と一緒に手帳から破り取った直筆のメモを柑奈の台本の上に置かれ、
そのまま立ち去られます。なんという奥ゆかしさでしょうか。


楽屋に戻ってきた柑奈。すぐに台本の上のものに気が付きます。


紫のバラの人

柑奈:「紫のバラ…!」


紫のバラの人青柳柑奈

柑奈:「…!」


紫のバラの人

柑奈:「 怖っ…!」


…え?


「柑奈ちゃん、どうしたの?」


「あたしの机にこんなものが…グスッ」


「え…なに?」

「…うわっキモっ!



「ううう…」

「きっと声ヲタの仕業だね、放っときなよ」

「そうよ、私達がついてるわ」

「うん…ありがと…」


 GAME OVER




…こんなはずでは。


これじゃただの、声ヲタドキュメンタリーじゃないか。

そうだ…そうだよ、真澄さまは自信あり気に見えて、
実は肉食の皮をかぶった草食男子だという事を忘れていました。
雨宿りに立ち入った古寺で北島マヤと一晩を過ごしても、
OKサインを見過ごして、寝顔のキス1つで済ませた人でしたね…。

男女の間では、下手にかっこつけて遠まわしのアプローチをしたりしても、
絶対に距離は縮まらないという事を改めて思い知る結果となりました。
男なら全力の直球勝負、女はタイミングを見計えばばっちこいです。


―――


第2回目のネタ考察、いかがだったでしょうか。

道場主は真面目な考察よりむしろこっちの方が真骨頂なので、
これからもこういったネタはシリーズ化して続けていくつもりです。
またお暇な時にでも足を運んで下さいませ。

それでは。
 



ご清覧ありがとうございました。

【雑記】いじめ問題~スケバン刑事と学校の闇


漫画道場


こんにちは、道場主です。
今回は、リアル問題を取り上げたいと思います。


最近、何かと話題なのが、滋賀県大津市の
大津市立皇子山中学校で起きた、いじめ問題ですね。
ネットでは炎上が続き、関係者の実名が暴露され、
それをデヴィ夫人が拡散するという、収拾の付かない事態となっています。

加熱しすぎな感もありますが、やはり問題は、
学校や市、警察の対応のまずさにあるかと思います。
事無かれにするには、重すぎる事件です。


もしもこの問題、和田慎二先生がご存命であったなら、
どういったご意見を示されただろうかと考えてしまいます。

和田先生は『スケバン刑事』の作者であり、
学校という閉鎖環境にうごめく「闇」を、真剣に取り上げられた方でした。


―――


スケバン刑事


『スケバン刑事』については、ドラマ化もされ人気を博しましたので、
改めて紹介するまでもないと思いますが、
この原作は、警察が踏み入れない聖域である学校に、
主人公の麻宮サキが学生刑事として潜入し、
問題を解決するといったテーマを基本プロットとしています。


で、麻宮サキはいくつかのいじめ問題にもぶち当たってます。
例えば第2部「新たなる戦い」編ですね。

鷹ノ羽高校に戻ってきたサキは、生まれつき体の弱い片岡くんを
無理やりトラックで走らせる剣道部の部長と対峙します。
部長の目は、まっすぐに自分を信じる輝きを持っていました。
ところが、しごきの最中に片岡くんが倒れて死亡し、
部長はこれを片岡くんの心身の弱さのせいにします。

部長の発言に怒ったサキは、


> 性根ってのはな、同じ立場にたった時、
 どれだけがんばれるかを言うんだ。
 片岡に比べれば、てめぇらの根性など豆腐も同然だ!



と、刀を取り上げ、部長の手に突き刺します。
いいぞもっとやれ。


―――


いじめの根幹にあるのは、閉鎖環境の中で生まれた序列関係が
優位に立つ生徒を増長させていく事にあるそうです。

この序列については、統計学上でも証明されています。
陸上の為末選手が研究論文を発表してますが、
プロのスポーツ選手になった人の誕生日を調べてみると、
4月生まれが最も多く、3月生まれが最も少ないそうです。
Jリーグ選手を対象に行った調査でも、同様の結果が得られています。

誕生日が遅い人ほど、先に生まれた人より劣等感を抱きやすく、
学校という閉鎖環境の中で、身体的な序列を付けられる事で、
自分の将来を決め付けてしまうのが原因らしいです。
それに対し身体的に恵まれた人は、剣道部の部長のように
優越感を抱きやすく、自分の行いに疑問を持たなくなる。
こういった傾向が、誕生日の差として顕れやすいんでしょうね。


序列関係が生まれる事は、『3月のライオン』の6巻でも、
いじめに苦しむひなちゃんがこう言ってました。


> 何かクラスの中に見えない階級とかがあって、その階級にあわせて、
 「どれくらい大きな声で笑っていい」とか、
 「教室の中でどれくらい自由に楽しくふるまっていい」とかが
 決められてるみたいな…。

 …ねぇ桐山くん、あれは何なの?
 私たちみんな同じ、ただの中学生のはずなのに。
 ただの同じ、人間のはずなのに。



本当は第三者である先生が、こういった学校の「闇」に
先導して立ち向かわなければならないはずで、
ひなちゃんのクラスも結局、学年主任の国分先生が介入するまで、
いじめ問題が解決するには至りませんでした。


サキもやはり第三者として、「闇」に介入していきます。

第1部「無法の街」編では、生徒から慕われているという若松なる先生が、
学校の「闇」の部分を見過ごし放置していたのを見て、
サキの追っかけをする三平と、こんな会話をやりとりします。


> ねぇサキさん まともな教師ってのは日本に何人いるんでしょう。

> もしいい教師ばかりなら…
 あたしみたいな学生刑事は必要なくなるかも…しれないねぇ。



サキの母校・鷹ノ羽高校には不良教師の沼先生が居るのですが、
サキはこの先生の言葉を若松の引き合いに出します。


> 沼先生がこう言ったことがあったんだ。

 サキ…おれは自分でもいい教師じゃないと思うぜ。
 なにせ人数が多すぎる…。

 だがなぁサキよ…。2人か3人…せめて5人の生徒なら、
 おれはいい教師になる自信があるんだぜ…



な…なんという至言!


―――


現実に起こるいじめ問題も、学校や市にだって言い分はあると思います。
先生もカウンセラーとしての専門の知識がある訳ではありませんし。

しかし、目の前の問題から目を背ける事とは別ではないかと。
自分の言い分を泣いて訴える先生が居ましたけど、
いやいや、泣きたいのは亡くなった生徒の親御さんの方ですから。


かつて私は、実際にこういう場面に出くわした事があります。

体育教師ですら手を焼く暴れ放題の男の子が居て、
その子が別の同級生の子から言いがかりの末に殴られて、
報復にぼっこぼこにしてしまい、誰も止める事が出来ない状況。

これを止めたのは、理科の先生でした。
つかつか歩みよって、この男の子の襟を掴んで立たせた後、
おもっきしビンタをかましたんですよ。

で、ビンタされた男の子もいきり立って、
「先にやったのは相手の方だ、自分は悪くない」と言うのですが、
先生はただひと言、「だってこっちは泣いてるじゃないか」と。

喧嘩をしかけた相手の子は、床に横たわり、
口と鼻から出血して泣きはらしてる。
対してこの男の子は、最初にもらった一発だけ。
これを諭した事で、喧嘩はぴたりと収束しました。

誰も止められなかった生徒を、たったひと言で納得させる。
しかもそれをやったのが、見るからに弱そうな理科の先生っていう。
どっちが悪いじゃなく、目の前の問題だけを見て、
体を張って介入していく先生の姿を、私は未だに覚えています。


―――


最近じゃこういうのは体罰として取り上げられるそうですが、
殴るのが良いか悪いかも、やはり別問題です。
理を正せば殴られる相手も納得するものだと、経験上から思います。

生徒が目に見えない序列関係を強いているなら、
それに介入できるのは第三者、特に先生だけでしょう。
先生と生徒は立場が違いますし、生徒それぞれに価値を置いているなら、
何も介入せずにのさばらせている事の方が悪いと言えます。


和田先生なら、この問題をどのようにとらえられたでしょうか。
麻宮サキのような学生刑事が本当に存在したなら、
この中学校はとっくに裁かれているでしょうね。
 


ご清覧ありがとうございました。

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