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前回:覚者の剣(2)  最初から:覚者の剣(1)


株式会社ポーンシステムの派遣社員として異世界に飛ばされたリン。
クライアントであるアドナイは、ドラゴンに心臓を貫かれ、
内なる「変態」として目覚めた"覚者"だった…。


 中 世 紀 救 世 主 伝 説

 覚者の剣 第3話「お前の血は何色だ」



―――


は~…
マジやってられん。

いきなり違う世界に飛ばされるわ、変態の下で働かされるわ、
やっぱりブラック会社だった!


> ルーク
 リンさん、覚者様の前では慎んで…。


うるせー!


> アドナイ
 (;゚;д;゚;)ヒィー


くそぅ…。
こいつら絶対いつかぶっとばしてやる。


> …。

 取り込み中の所、済まない。


> ルーク
 アドナイ様、領都将兵の方がお見えです。


お?誰だこの人は?


キャスカ

> メルセデス
 メルセデスだ。徴募隊を指揮している。


おおおお!すごくまともそうな人キタ!


> メルセデス
 聞いたが、"覚者"とやらだそうだな。
 ポーンの民を従わせる事が出来るという。


快楽主義者の変態ですけどね。

…ってあれ?覚者サマ?


ケンシロウ

> アドナイ
 …。


なんか私を見ていた時の目と違う…!


> ルーク
 覚者様は幼子がお好きでいらっしゃる…。

 年端も行かぬ可憐な少女を見ると目をお覚ましになるのだろうが、
 メルセデス様のご容姿を見ても、眠ったままであられるだろう。


サイテーや!

 
> メルセデス
 我々とてポーンを戦に駆り出すくらいの事はするのだが…。
 お前のように、ポーンを異界から呼び出したり、連れ従えて旅をする事は出来ない。

 一体どのような技を使うのだ、覚者とやらは…?


夜の調教らしいですよ。


> ルーク
 ゚+。(∩ω∩*)゚+。


> メルセデス
 …ふむ、だが、まあいい。
 今はポーンでも覚者でも、漁夫でも農夫でも、戦力となるのなら歓迎だ。


耐性強いな。

精神系の状態異常に強い装備なんだろうか。
それとも軍人さんともなれば、この程度の事では動じないのか…。


> アドナイ
 俺は己の為すべき事を見定めようと思っている。
 ドラゴンの下に行き、それを確かめる…!


> メルセデス
 ならば誉れある我らが領王の一軍と共に領都へ来い。
 領王はかつてドラゴンを討ち果たし、領都の万民に太平をもたらした英雄だ。
 領王なら貴様の進むべき道を照らしてくれよう。


> アドナイ
 領王…エドマンか。


ぜったいエロマン的な何かを考えてるよね?


> アドナイ
 ( ̄ε ̄;)


> メルセデス
 いつでも宿舎は使ってくれて構わん。 

> アドナイ
 かたじけない。お言葉に甘えさせてもらおう。

> メルセデス
 宜しい、休憩も訓練のうちだからな。


はぁ~…
ようやく一息付けるのか。

こっちに来たばっかりだけど、ドッと疲れたよ。


―――


ドゴォォォーーーンッ!!!


> うわぁああっっ!!


うっ…せっかくゆっくり眠れてたのに…。
何だなんだ、騒々しい…


…い?

…ぃい!?


ジャンク

> ハイドラ
 ヒャーッハーーーー!!
 死ねぇぇぇい!!


ひぃぃ…なんじゃこいつ!


> ハイドラ
 我が名はハイドラ!
 覚者・アドナイだな…お前の命、貰いうける!!


ちょっとーーー!
変態のお仲間っぽい人が来ましたよーー!


…なに寝てんですか!
早く起きて!戦って!!


> アドナイ
 むにゃむにゃ…もう食べれないよ…(´Q`)。。。


こ…こいつ…!
起きろ!


> ルーク
 アッーー…アドナイ様、そこはいけません…!


おめーは一生寝てろ!


> ハイドラ
 ヒャハハハハッ!!
 くらえぃっ、竜者蛇鞭衝!


> アドナイ
 ぐはぁっ…!


ほらー!言わんこっちゃない!


> ルーク
 あの鞭さばき…不規則な軌道を描きながら高速で動かす事で、
 まるで生きた蛇がうごめくがごとく何本にも見える…。

 まさしく竜者神剣の流派の者…!
 アドナイ様の胸に竜爪の傷を付けたのと同じ技だ!


ふーん、富樫・虎丸的なポジションなのね。


> アドナイ
 貴様…ドラゴンの手のものか…!


> ハイドラ
 いかにも…。
 竜者神剣の妙技、とくと受けてみよ!


ヒュッ…!
シュッシュッ!

ビシィッ!


> アドナイ
 あっ…感じちゃう…!


…え?


> ハイドラ
 ほらほらほら!もっと受けてみろ!


> アドナイ
 アッ、アッ、ンギモッヂイイ!!


…あれ、反応おかしくね?


> ルーク
 竜者神剣はどSの奥義…。身体の外部から衝撃を加え、
 その技を受けた者に快楽を呼び起こすという。

 ドラゴンほどの強烈な快感ではないにせよ、
 あのハイドラという男も、なかなかの使い手のようだ…ゴクリ。


やっぱり変態じゃねーか!


> ハイドラ
 ヒッヒッ…もう立てまい。
 だが、お楽しみはこれからだぜぇ~?


> アドナイ
 …。
 …足りん。


> ハイドラ
 ヒャ?


> アドナイ
 …もっとだ。

 もっとくれ!


(´Д`;)/ヽァ…

そんな事はいいから、とりあえずあのど変態を倒しましょうよ。


> ルーク
 よし…リン、アドナイ様に加勢するぞ!


さっきからしてるんですけど?

あぁもう…役立たずな先輩とか要らないわぁ…。
私の方が仕事が出来るっつーの。



> ハイドラ
 ヒャハハハハッ、何人が相手だろうと無駄だ!


ヒュン…ヒュン…!


> アドナイ
 くっ…うかつに近づけない。

> ルーク
 あの鞭を攻略する知識を持ってません…。
 いったいどうすれば…?


…あのさ。

さっきから観察してるとさ、攻撃の出所が全部同じだよね。
鞭が何本にも見えても、掴んで叩き斬っちゃえばいいんじゃない?


> アドナイ&ルーク
 …(゚д゚) (゚д゚)


> アドナイ
 ネ申キタ━━━━━━!!!

> ルーク
 敵に関する知識を習得しました!


(あ…アホなのかこの2人…。)

ええぃ、頼りにならん。

覚者サマは…私と同じダガーと弓装備ね…。

私が弓で遠隔射撃をしますから、相手が怯んだ隙に
鞭を掻い潜って懐に飛び込んで下さい。


> アドナイ
 お…おぅ。


ルーク先輩は…魔法が使えるのか…。

しばらく相手の攻撃を引き付けた後、攻撃魔法を
ねじ込んでサポートして下さい!


> ルーク
 分かった、アドナイ様をしかとお守りしろよ!


フフフ…。
もはや主導権は私にあり。

先輩、あなたはもう必要ありませんよ…。


> ハイドラ
 何をごちゃごちゃと…
 この鞭にかかって、さっさとくたばれ!


> ルーク
 来たな…!

> アドナイ
 リンたん、逝くぞ!


よし…ここは腕の見せ所!
くらえぇぇぇ必・殺!連なり射ち!


> ハイドラ
 ヒギャァッ!


今です!覚者サマ!


> アドナイ
 ほおぉぉぉぁぁああ…

 あたぁっ!


北斗百烈拳


> アドナイ
 あぁぁたたたたたたたたたたたたたたたたたたっ!


> ルーク
 で…出た!アドナイ様のあの技が…!

 己の性感帯を知り尽くしたどMである"覚者"様にしか使えぬ、
 相手の性感帯を的確に突く事で、身体の内側から快楽を呼び起こす技…

 その名も…覚者神剣!


> ハイドラ
 くそっ、防ぎきれない…!


> アドナイ
 ルーク!攻撃魔法で追い討ちを!


> ハイドラ
 …ぐっ。

 させるかぁっ、竜者蛇鞭衝!!


> ルーク
 うわあっ!
 HP:||||||||||||||||||   |


> ハイドラ
 こうなったらお前から始末してやる!


> ルーク
 ぐあっ…!!
 HP:|||||||||      |


> ルーク
 このままでは…
 リ…リン!回復魔法を使うまでこいつを頼む!


フゥ…┐(´-`)┌

やれやれだぜ。


> ルーク
 …な!
 何をしている!早く…!


(フフフ…先輩…)
(このコソコソ話が聞こえていたら、あなたの派遣元の不幸を呪うといいです。)

(私は言ったはずです。)
(あなたへのお願いはもう終わってます…。)


> ルーク
 不幸だと…!
 ど…どういう事だ…。


(私が出した先輩への指示を「縦読み」してみて下さい。)



> しばらく相手の攻撃を引き付けた後、攻撃魔法を
> ねじ込んでサポートして下さい!




> ルーク
 「し」…

 「ね」…?



(あなたは良い先輩でしたが、あなたの会社がいけないのですよ。)

(先輩、今までお疲れ様でした…。)
(後の事は私に任せて、会社から身を引いて下さい…。)



> ハイドラ
 シャァァァアアアッ!!


> ルーク
 謀ったな!リンッ!!


ザシュッ!


> ルーク
 ぐふっ…!
 HP:|        |



> アドナイ
 ルゥゥゥーークゥゥゥゥゥーーー!!!


嫌ぁっ、覚者サマ助けてぇっーー!


> アドナイ
 …おのれぇっ!!

 ほおぉぉぉぁぁあたたたたたたたたたたたっ、あたぁっ!


 覚者…百烈剣!


> ハイドラ
 わらぁ…りぃあぁっ…!


<クエストを達成しました>


リン

や…やった…覚者サマぁっ…。
あぁ…リン子、すごく怖かったぁっ… 。゚(゚´Д`゚)゚。


> アドナイ
 無理もない…リンたんは初陣だったのだ…。
 よしよし、こんなに震えて、可哀想に…。


(フフフ…先輩、これが処世術ですよ…!)


―――


> メルセデス
 見事なものだ。


> …うへえ。
 あんたら、これやったのか…スゲエな。

> しかし、なんだってハイドラなんて化け物がこんな所に…。


> メルセデス
 覚者というもの、いまだ良く知り得ぬが…。
 この首を手土産に領都に赴けば、領王公への拝謁も叶おう。


やったね、覚者サマっ♪


> アドナイ
 そうか…。
 しかし、要らぬ手間を掛けさせたな。


> メルセデス
 構わん。むしろ貴様には助けられた。

 ともかく、この騒動、領王に報告に上がらねばならぬ。
 兵の集まりは今少し足りぬが、ハイドラの首と共に、
 覚者を連れ行けば十分に補って足りよう。


> アドナイ
 俺は何をすればいい?


> メルセデス
 お前には峠越えの護衛を頼む事になる。
 休憩の後、先行する我々に追いついて関所まで来るがいい。
 それなりに長い道のりだ。せいぜい英気を養ってから合流してくれ。

 …では、後ほどな。


…。

(; ̄д ̄)ハァ…疲れましたね。


> アドナイ
 …ルークを失ったショックもあるのだろうな。

 メルセデス殿の言葉通り、ここで休ませてもらってから、
 俺たちも領都へ向かうとしよう。


(むしろ安堵の疲れなんですけどね…ククク!)


―――


> ギレン
 ルークが退職しただと?


> はい、おそらくあちらの世界で失踪したものかと…。


> ギレン
 何たる事だ…。
 我が社でナンバーワンの実績を誇った優秀な社員だったものを…。

 いったい誰のサポートに付いていたのだ?


> リンという女性社員のようです。
 先日、我が社に入社したばかりの新人です。


> ギレン
 リン…、要注意人物だな…。



 第3話~完


―――


【次回予告】

 てーれってー(あの曲)

 サポートポーン・ルークを失い、哀傷に沈むアドナイ。
 一方で、ポーンシステム社の査問にかけられるリン。
 ハイドラの首を討ち取った証を運んで峠を越え、
 領都に到着した2人の下に、新たな仲間が現れるのだった!


 次回、覚者の剣
 第4話「汚物は消毒だ」

お前はもう…死んでいる!
 



ご清覧ありがとうございました。