【平成仮面ライダーシリーズの考察記事】
  総論 龍騎 555 フォーゼ ウィザード



さて、今日からスタートした『仮面ライダーウィザード』。
皆さんどんな感想をお持ちになりましたか。

当道場では、6月26日の平成仮面ライダーの考察にて、
『ウィザード』の公式発表の後にこんな予言を書きました。




さぁ、ショータイムだ。答え合わせを始めよう。
納期から1日過ぎてますけどね。


結論から言っちゃうと…、ハズレでした。。。orz
m9(^Д^)プギャーww

…道場主に石を投げつけるのはお止め下さい!

しかし、当たらずも遠からずといった所でしたので、
とりあえず、放送を観て分かった事だけ書いていきます。


―――


『仮面ライダーウィザード』が"占星術"を背景にしている事は、
道場主の見立て通り、どうやら間違いなさそうです。
中心定義として"日食"を扱っている事からも分かります。
「星を占う術」と書くと神秘的な感じに聞こえちゃうでしょうけど、
実際の占星術は、緻密な計算に基づいた数学的な予測だったりします。

日食などの天体現象が起こる正確な日付や時間が分かるのも、
その計算のおかげなのですが、「占い」とか「術」とか言うのには、
天体現象にスピリチュアル的なパワーがあると定義しちゃってるからです。
占星術は言わば未来予測=魔法のようなものです。
『ウィザード』では、今年の金環日食の日に何やら事件が起こり、
それがきっかけで主人公の操真晴人は魔法使いになったという設定のようです。

で、この日食現象を予測する計算方法ですが、
サロス周期(6585.3212日)というのが一般的であり、
何と古代ギリシャ時代には、これを使って日食の周期予測をしていたそうな。
細かい説明は例のごとく、後の短評にて行いますが、
要するに大昔から科学的見地からの占いは存在したのです。


魔法使いになった晴人は、心の中に"ドラゴン"を飼うようになりました。
『ブレスオブファイア』的なアレでしょうか。好きですよそういう話。
日食の日に生まれたファントム(今回の怪人)の仲間なのだそうですが、
日食とドラゴンには深い相関があるんですよね。
サロス周期を使って計算された太陽と月の交わるポイント(交点)を、
占星術では「ドラゴンポイント」と呼んでいるのです。
交点には昇交点(ノースノード)降交点(サウスノード)の2つがあり、
それぞれドラゴンヘッドドラゴンテールと名前が付いています。
つまり、ドラゴンに取り憑かれた晴人は、日食の化身という訳です。

月の軌道は大昔から予測されていた事は既に述べましたが、
太陽の軌道もやはり同じように周期予測されていて、
それゆえに日食が起こるポイントまで分かってしまうんですな。
天体現象の周期から暦表(カレンダー)まで作られてますが、
月の暦法を「太陰暦」、太陽の暦法を「太陽暦」と呼ぶ事はご存知でしょう。

『ウィザード』ではこれらの暦法を何らかのテーマとして作中に落とし込み、
大きな謎としてストーリー展開していく事が予想されます。
コヨミちゃんなんてモロにそうだしね。


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ですが、腑に落ちない点が1つ。

仮に暦法をテーマに組み込むのであれば、足りないものがあるのです。
それが、ウィザードの変身フォーム。

ダブル=「2」、オーズ=「3」、フォーゼ=「4」と来れば、
今作が「5」という数字を象徴的に扱うだろう事が誰だって分かると思います。
ところが、ウィザードは風火水土の4つのスタイルしか無いんですよね。

ウィザード

↑ウィザードの変身フォーム。4つのスタイルしかない。


陰陽暦の上でも、「5」という数字は特別な意味があります。
言うまでもなく、火星・水星・木星・金星・土星を五芒星で結んだ、
5つの元素の相克を表した「陰陽五行」の事です。
もちろんこれにも数学的性質がある事が知られています。

ウィザードの変身フォームが5つならすんなり飲み込めたのですが、
それをわざわざ1つ減らし、5つ目を契約の指輪(エンゲージリング)にして、
4つの元素の力を操ってファントムと戦っています。

これはまるで科学が存在しなかった頃の時代の解釈ではありませんか!


4元素説を唱えたのは、古代ギリシャ時代のエンペドクレスという人です。
『テイルズオブヴェスペリア』に出てきた魔女っ子のリタが、
"リゾマータの公式"という言葉を使っていたと思いますが、
このリゾマータ(根源)という定義は大昔のギリシャ人が考えたんですな。
すなわち、物質は風・火・水・土の4元素から成る、という説です。

ちなみに、この頃には概念としての「原子論」は既に発表されています。
科学的見地から見ても、物質を構成しているのはリゾマータではありません。
ですが、エンペドクレスの4元素説の優れている所は、
風=空気が、何も無いのではなく、物質として存在する事を実証した点にあります。

まぁこんな長ったらしいうんちくはさておくとして、
ウィザードは明らかに4元素の力を利用していますよね。
火に変身する時は手を"左"に、土="下"、風="上"にしてました。
おそらく水に変身する時は"右"にかざすのでしょう。
で、これは4元素図に表された対の位置関係と同じです。


オープニングの初っ端でも、「科学と魔法」についてのナレーションがありました。
つまり、星の軌道も余裕で計算できる科学全盛の現代において、
わざわざ科学が広まっていなかった時代の解釈を取り入れるというのは、
ファントムの目的が忘れ去られた魔法の力の復活にあるという事でしょう。
『ウィザード』は科学を否定する所からスタートしているのです。

おそらく、"希望"と"絶望"というキーワードが手がかりになるのでしょうが、
忘れ去られた力とは、現在では使用されていない太陰暦と関わりがあると思います。
日食は昼と夜が逆転する現象である事を考えれば、
太陽の世界=昼=希望で、月の世界=夜=絶望という事でしょうか。
日食の化身であるウィザードはその両方を行ったり来たりできて、
昼夜を逆転させて絶望の淵に立たされた人々に希望の光をもたらしてくれる
という、今作の主題が見えてくる気がしますね。

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最後に、もう1つのキーワード・リングについて。

『ウィザード』の第1回目には、3つのリングが出てきました。
1つがドーナッツ。1つが金環日食、1つが指輪。
わざわざ同じ意味を示唆するものを3つも出している事を見ても、
これが相当に重要な定義である事は間違いないでしょう。

ウィザードは絶望した人の心の中にダイブする時に、
5つ目の魔法の指輪であるエンゲージリングを相手にはめていますね。
ウィザードの力がエンペドクレスの4元素説が基になっていると仮定すると、
エンペドクレスは、4元素を円環的にぐるぐる回して世界を維持する力と、
それを切り離して新しい世界を築く力として、「」と「憎しみ」を定義しています。
4元素説における「愛」の力とは、輪を描くように循環しているのです。

ウィザードの足りないもう1つの変身フォームを補っているのは、
「愛」の象徴であるエンゲージリングなのでしょう。
エンゲージリングは絶望してバラバラになった人の心を元に戻す為に使われましたが、
ウィザードは「愛」の力で世界の理を繋ぎとめようとしているのではないでしょうか。
うーん、何とも占いチックな話になってきやがった。


で、愛の哲学者・道場主の、恒例の予言タイムです。
足りないもう1つの力が「愛」であるなら、陰陽五行説に再度当てはまるんですな。

『ウィザード』では占星術や暦法を背景にしていると思われるのに、
いかにも題材に取り上げそうな天体のスピリチュアルパワーを無視してます。
そして、その天体の中に「愛」を象徴する星がある。
空に燦然と輝く暁・宵の明星ヴィーナス、つまり金星です。
火星=赤、水星=青、木星=緑、土星=黄色と考えても、金星だけ余っちゃう。
私はこれを、わざとそうしているのだと考えてます。

この金星、2012年と深い関わりがあるんですよ。
金環日食の2週間後に、金星の日面通過現象が起きてるんです。
そしてもっと面白いのが、ヴィーナストランジット現象。
金星が日面通過する軌道を追っかけていくと、何と五芒星の形になるのです!

魔法を題材にした作品が、こんな面白いネタを放っとくと思いますか?
私にはウィザードが愛の力で5つ目のスタイルに変身する姿がもう見えてますよ。
絶対そうだそうに違いない。色が金色で属性が雷とかだったら完璧な予想だ。


さらにもう1つ。日食が起きるドラゴンポイントは2つあります。
地球上のある交点で日食が起きていたなら、その裏側の交点では満月が見られたはず。
それも普通じゃ見られない、完璧な真円を描く特別な満月が。
ウィザードが日食の化身であるなら、日食の時、もう1つのドラゴンポイントで、
もう1人のライダーが誕生している可能性があります。

私はこれを、満月と何か関わりがあると予想します。
ま…まさかシャドームーン先生がッ(嘘)。


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という訳で、考察まとめです。


・ ウィザードは日食の化身。
・ 昼夜逆転させて絶望の闇に沈んだ人々に希望の光を届けてくれる。
・ 5つ目の変身スタイルは「愛」=金星(ヴィーナス)。雷属性。
・ もう1人のライダーは満月の化身。



なお、この予想が壮絶なネタバレになっていても知りません!
まぁ天気予報並みの精度と思ってくださいまし。

当たるも八卦、当たらぬも八卦。スピリチュアルな未来予知でした。


ご清覧ありがとうございました。